中体連|中体連について
中体連|注意事項
1. 試合は、(公財)日本サッカー協会の競技規則(最新版)に準じて行う。
- (1)
- 各チームの教員・生徒は事前に競技規則について十分に研究・学習しておくこと。
- (2)
- 選手は、ボールアウトオブプレー(笛が鳴る、ボールがタッチラインorゴールラインを越えて出る)までプレーを続ける。ボールアウトオブプレーになったら、すぐに審判の指示(主審の笛、副審の旗などのシグナル)に従って、プレーを再開する。
2. 用具について
- (1)
-
ユニフォーム
- ①
- チームは必ず「(公財)日本サッカー協会ユニフォーム規定」に従い、統一されたユニフォームに選手番号(1〜99番の選手としての固有番号)を付けたものを正・副2着(正副とも同じ選手番号でなければならない)を大会参加申込時に登録し、その2着を試合時に必ず携行しなければならない。(ビブス等の代用は認めない)
- ②
- ユニフォームとは「シャツ、ショーツ、ソックス」を意味し、2着の色彩が異なるユニフォームとは「シャツ、ショーツ、ソックス」のそれぞれが異なっていることをいう。
- ③
- 各チームのゴールキーパーのユニフォームの色彩は統一されたもので、フィールドプレーヤーとは異なった色彩のものでなければならない。ゴールキーパーもフィールドプレーヤー同様に正・副2着を用意しなければならない。
- ④
- それぞれのチームのゴールキーパーは、他の競技者(味方フィールドプレーヤー・相手フィールドプレーヤー・相手ゴールキーパー)、主審、副審と区別のつく色の服装とする。
例 フィールド ゴールキーパー 正 副 正 副 シャツ 黄 青 緑 赤 ショーツ 青 白 黒 赤 ソックス 白 青 緑 赤 ※ それぞれの色彩を横に見て重なった色があってはならない。
- ⑤
-
対戦するチーム同士のユニフォームの色彩が紛らわしい時は、次の順序で着用するユニフォームを決定する。
- Ⅰ
- 対戦チーム同士の話し合い
- Ⅱ
- 主審のトスによって、フィールドプレーヤーのユニフォームを決定する。
- Ⅲ
- フィールドプレーヤーのユニフォームの色彩に合わせて、ゴールキーパーのユニフォームを決定する。
- ⑥
- 通常、審判が黒の服装を用いるので、ユニフォームの上着には、黒または濃紺など同一または類似した色は用いることはできない。特に、ゴールキーパーは色が類似することが多いので注意すること。
- (2)
-
身につけなければならないもの
- ①
- 試合に参加する競技者が身につけなければならない基本的な用具は、ユニフォーム(シャツ、ショ-ツ、ソックス)とすね当て、靴である。
- ②
- 主審が危険と判断したものは身につけることができないので、スパイクのポイントの摩耗などには十分注意すること。なお、テーピングテープ等によって応急処置したスパイクを使用することは認められない。
- (3)
-
身につけてよいもの
- ①
- サーマルアンダーショーツを着用する場合は、主な色が同色であるものとし、ショーツは膝にかからない長さのものとする。
- ②
- 半袖シャツの下に着るアンダーウェアー・ショーツの下に履くアンダーショーツおよびタイツの色は問わない。
※ただし、チーム内で同色のものを使用する。 - ③
- 主審は「天候や競技場の状況を勘案して」、ゴールキーパーに帽子・トレーニングタイツ等の着用を許可することがある。
- (4)
-
身につけてはならないもの
- ①
- 競技者は、自分自身あるいはほかの競技者に危険となる用具やその他のものを一切身につけてはならない。 (金属付きのショ-ツ・スポーツ眼鏡でない眼鏡・ブレスレット・ネックレス等)
- (5)
-
用具の点検・注意事項
- ①
- 試合に参加しようとする競技者は、試合に参加する前に審判より「用具の点検」を受けてからでなければ競技に参加できない。
- ②
-
試合に参加している競技者は、「用具規定」を遵守していなければならない。もしも、「ユニフォームを着用しなかったり、ソックスを下げたり、すね当てをはずしたり」した競技者は、審判から注意を受ける。繰り返す競技者は、用具の是正のために、一時的に競技場から離れるように命じられる。
なお中体連の大会においては、競技者は試合開始前の用具の点検の時にはシャツをショーツに入れていなければならない。
3. 競技者について
- (1)
- チームは競技者の交代によって、交代要員としてベンチ入りしている者を、交代によって出場させることができる。(交代できる人数については別途大会要項で定める)
- (2)
- 競技者の交代に際しては、交代カード(HPからダウンロードしプリントアウトする)に必要事項をすべて記入し、引率教員の署名をして提出すること。
- (3)
-
交代の手順
- ①
- 交代要員は、交代カードを持って、第4の審判席か本部席へ行く。
- ②
- そこで、審判から交代カードと用具の点検を受け、ハーフウエイラインの外でアウトオブプレーになるのを待つ。
- ③
- アウトオブプレーになった時点で、主審が交代を指示したら、交代で入場する交代要員は主審に選手番号を見せる。
- ④
- 交代によって退く競技者が、競技場の外に完全に出て、主審が入場してもよいとの合図をしたら、交代で入場する交代要員はハーフウェイラインのところから競技場へ入る。
- (4)
- 試合中、交代要員は常にユニフォームと異なる色のビブスを着用し、「フィールドの近くを移動したり、ウォーミングアップしたり」する時も試合を行っている競技者のユニフォームと紛らわしくない服装をすること。
- (5)
- 試合中に主審から「退場」の処分を受けてフィールドから退いた競技者は、ベンチに入ることはできない。
- (6)
-
競技場から「一時的に離れる場合」あるいは「競技場へ復帰する場合」
- ①
- 競技中に競技者が「用具(スパイク)の交換」や「重症など」によって、一時的に競技場を離れる場合は、必ず主審に申し出てから、競技場の外へ出ること。
- ②
- 一時的に競技場を離れていた競技者が、インプレー中に競技場に復帰する場合は、タッチラインから主審に競技場に復帰したい意志を伝え、主審の許可を得てから競技場に復帰することができる。
- ③
- アウトオブプレー中に競技場に復帰できる場合は、ゴールラインからでも、主審に競技場に復帰したい意志を伝え、主審の許可を得てから競技場に復帰することができる。
- ④
- 競技者が負傷を負ったと主審が判断する場合は、試合を停止し、負傷者をフィールドから運び出させる。負傷した競技者は、試合が再開された後でなければ、復帰できない。
- ⑤
- 「出血にともなう止血」、「用具の交換」などで一時的に競技場を離れた競技者は、アウトオブプレーの時に、主審に点検を受けてからでなければ、競技場に復帰することはできない。
- ⑥
- 以上の事項に違反が合った場合、違反した競技者は「警告」を受ける。「警告」を与えるために競技が停止された場合は、相手側に間接フリーキックが与えられる。
4. ベンチについて
- (1)
- 大会規定によって定められている人数のみがベンチに入ることができる。応援などの生徒はベンチではなく、決められた応援席で応援をしなければならない。
- (2)
- ベンチに入っているものが、メガホンなどを使って指示や応援をすることはできない。また、タッチライン外、ゴール裏からのサイドコーチは認められない。
- (3)
- ベンチ内でデジタル機能をもちいて、撮影・録画をすることはできない。
- (4)
- ベンチからは、「戦術的な指示」のみをすることができる。原則的にテクニカルエリアは設けない。
(「戦術的な指示」を行う場合、役員はベンチに留まっていなければならない。)
5. ゴールキーパーに関すること
- (1)
- ゴールキーパーがボールを手または腕で6秒以上保持したときは、相手チームの間接フリーキックで再開される。
- (2)
- ゴールキーパーがボールを手から離すのを妨げる行為は、間接フリーキックの違反となる。
6. コーナーキックに関すること
- (1)
- インプレーになるまで相手競技者はコーナーアークから10ヤード以上離れる。
- (2)
- ゴールキーパーの前に攻撃側のプレーヤーが立つこと自体は違反ではないが、その競技者がゴールキーパーのプレーを邪魔するようであれば違反となる。
7. スローインに関すること
- (1)
- スローインはボールが出た地点から行わなければならない。正しくない地点から行われるスローインは、ファウルスローとして罰せられる。
- (2)
- 相手競技者は2メートル以上離れる。
8. フリーキックについて
- (1)
- フリーキックを行うとき、相手チームの競技者は速やかに10ヤード離れなければならない。
- (2)
- ファウルを受けたチームが不利益にならないよう配慮されている。従って、フリーキックの位置さえ違わなければ、相手競技者が10ヤード離れる前でも、すぐにフリーキックを行ってもかまわない。
- (3)
- フリーキックを行うチームは相手チームの競技者を10ヤード離れることを待つ意思を主審に伝えることができる。10ヤード離れることを待つことを告げたときは、主審が、再開の合図(笛)をするまでボールを蹴ってはならない。
- (4)
- 速やかに10ヤード下がらなかったり、その位置から妨害に出てきたり、10ヤード下がってもキックが行われる以前に接近してきて、プレーの再開を妨害するものは「警告」される。繰り返し行えば「退場」させられる。
9. ファウルと不正行為について
- (1)
-
手や腕を使った競り合いについて
- ①
- 相手と競り合うときに手や腕を使ったプレーが目立つが、これらはファウルとして罰せられるばかりでなく、競技者としての技術の低下や競り合いの弱さにつながる。
- ②
- ボールをキープしているプレーヤーが、相手競技者を手で押したりすることもファウルである。
- (2)
-
身体を使ったホールディング・トリッピングについて
- ①
- 手や腕だけでなく、身体を使って押さえたり、つまずかせることはファウルであり、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
- ②
- ボールをプレーする意志なしに、相手競技者が、ボールをプレーしようとするのを身体を使って邪魔するのはオブストラクション(間接フリーキック)であるが、身体接触によって邪魔した場合はホールディング(直接フリーキック)となる。
- (3)
-
アドバンテージについて
- ①
- 違反や反則があっても、主審が宣告するよりはプレーを続けたほうが、反則されたチームに有利であると判断した場合、主審はアドバンテージを適用する。
- ②
- 主審がアドバンテージを適用するときは、「プレーオン」あるいは「アドバンテージ」と言うとともにシグナルをする。
- ③
- 主審は、競技者の技術やチームの戦術、ゲームの流れを考えて「アドバンテージ」を適用するので、選手は主審の笛が鳴るまでプレーを中断してはならない。
- ④
- 「アドバンテージ」が適用されたからといって、ファウルや不正行為がなかったことにはならないので、「警告」に値する不正行為があった場合には、次のアウトオブプレーの時にその選手に「警告」が宣告される。
- ⑤
- 原則として「退場」に値する不正行為に対しては、「アドバンテージ」は適用されない。
10. 「警告」および「退場」について
- (1)
-
「警告」処分が適用される場合
- ①
- 反スポーツ的行為を犯す
- ②
- 言葉または行動によって異議を示す
- ③
- 繰り返し競技規則に違反する
- ④
- プレーの再開を遅らせる
- ⑤
- コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーを再開するとき、規定の距離を守らない
- ⑥
- 主審の承認を得ずにフィールドに入る、または復帰する
- ⑦
- 主審の承認を得ずに意図的にフィールドから離れる
- (2)
-
「退場」処分が適用される場合
- ①
- 著しく不正なファウルプレーを犯す
- ②
- 乱暴な行為を犯す
- ③
- 相手競技者あるいはその他の者につばを吐きかける
- ④
- 競技者が意図的にボールを手または腕で扱って、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内にいるゴールキーパーが行ったものには適用しない)
- ⑤
- フリーキックあるいはペナルティーキックとなる反則で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する
- ⑥
- 攻撃的な、侮辱的な、あるいは口汚い発言や身振りをする
- ⑦
- 同じ試合の中で二つ目の「警告」を受ける
- (3)
-
「警告」「退場」の累積の算出例
- ①
- 「退場」場合には、自動的に次の1試合出場停止になるほか、その後の処置については本部・規律フェアプレー委員会で審査決定される。
- ②
- 「警告数2回で出場停止となる場合の事例」
試合 C1 C1 × C1 備考 ケース 1 C1 C1 × 警告数は残らない 2 C1
C2=S× 警告数は残らない 3 C1
S× C1は残る 4 C1 C1
C3=S× C1は残る 5 C1 S × C1は残る 6 C1 C1
S× × 警告数は残らない ※ G=試合 C=警告 S=退場 C1=1回目の警告 ×=出場停止
C2=S C3=S:競技規則第12条(7)項による退場 - (4)
- 速やかに10ヤード下がらなかったり、その位置から妨害に出てきたり、10ヤード下がってもキックが行われる以前に接近してきて、プレーの再開を妨害するものは「警告」される。繰り返し行えば「退場」させられる。
11. その他の注意事項
- (1)
- 延長戦に入る前に主審が2〜3分の「休息」を認めた場合は、競技者はベンチ前のフィールド内で「休息」を取ることができる。
- (2)
- PK方式により次回戦進出チームを決定する場合に、1〜2分程度の「水分補給」を含めて、チーム監督からの「指示」をうけるために、競技者は自陣ベンチ前のフィールド内で「休息」を取ることができる。
- (3)
- PK方式により次回進出チームを決定する場合、主審のコイントスに勝った主将のチームが、先に蹴るか後に蹴るかを選択する。
- (4)
- 試合が終了した後、競技者同士は、握手を交わして互いのチームの健闘をたたえ合う。
チームの指導をされている先生方・指導者の方へ
チームの練習などの指導や大会運営をしていく上で、次の点をもう一度確認して選手の安全確保に努めてください。